当店では、出張作業での窒素の取り扱いはしておりません。

理由は、下記のとおりです。 

最近では、かなり安くなってきて、一般的な価格として、1回4本 2000円~ というところが多いですが、正直 価格に見合った価値があるかどうか疑問です。

 当店では、正直その価値はないと思っています。 

お金が余っていて、少しでも車に贅沢できる方ならかまいませんが。 

まず、窒素を入れればエアが抜けず、常に安定した状態で走れると思っている方が多いようですが、空気より多少抜けにくいというのが実状です。

それは、ほんとに多少抜けにくくなる程度かと思います。

ホイールと使っているタイヤの相性のようなものがいいものは、通常のエアでもあまり抜けないものもあれば、窒素を入れてもほとんど同じペースでエアが減っていくものもあります。 

お客様の中で、窒素入れて乗り心地がよくなったという方がいますが、はっきり言って 気のせい ということが多いです。 お金を払って、うんちく を聞いてるから、そう感じるのではないでしょうか。  知らない間に窒素を抜いて、同じ量の通常のエアを入れ替えられたら、まず 分かる方は、いないかと思います。 実際にやってみて、当店の関係者で分かる方は一人もいませんでした。

もし、瞬時にそれを見抜けるような方は、プロの開発のレーサーにでもなれるかもしれません。 所詮、その程度のものです。 

窒素がでた頃、当店も その効果を業者の言葉を鵜呑みにして取り扱いましたが、抜けにくくなると思って入れたお客様からのクレームが多く、儲かる金額の割りに まったく割に合わないので、取り扱いを早々にやめました。

抜けやすいタイプどうしのホイールとタイヤでは、窒素はまったく効果はありません。 

そして一番怖いことは、窒素を入れたからといって、タイヤの空気圧をまったく気にしなくなることです。

業者の言葉を鵜呑みしいて、窒素信者になっている方、自分の車のエアをチェックしてみてください。

思ってるより少なくなっていることが多いと思います。 

もともと、タイヤ交換時に、タイヤショップが、さらに利益を稼ぐために、目に見える効果がないアイテムのようなものです。

結局、形や効果が見えにくい とても曖昧なものです。

窒素と通常のエアの差は、数値でみても ほんの少しの差です。 

そして、初めて窒素を入れるときに、100%近く窒素を入れてるショップは、おそらくないでしょう。 通常のエアを抜いても、ホイール内に空気がタイヤとの面積分残ってしまいます。 100%に近づけるためには、数回 窒素を入れて また抜くという作業が数回必要になります。 コレをしてるところは、まずありません。

FIなどのレーシングチームでも、窒素だと逆にデータが取りにくくなるので、やめてることもあります。

ようは、ささいな効果よりもデメリットがあるということです。 

 大手カー用品ショップでも同じような理由で、取り扱い方に差がでてきました。

 当店近隣のオートバックスなどでは、会員制にして、初回2000円で、減った時の充填は、無料になりました。 以前は、充填するにも2000円以上かかりましたが、さすがに苦情が多くでたのでしょう。

2000円で、ある程度の期間 入れ放題になりました。

当店は、出張作業の場合、これと同じサービスは出来ません。 

オートバックスなどの場合、無料でも来店してくれれば、予定にない高額商品を買ってくれる可能性がとても大きいので、儲けは出ます。 充填する手間とコストなんて たかだか知れてますから。 補充だけなら、原価なんてタダみたいなものですし、4本で2分もあれば終わりますので。

そして、あえて いくらか待たせて、何かを買ってもらいます。 こういう店に行くと予定にないものをつい買ってしまいます。

このような理由で、どうしても窒素を入れたい方は、2000円程度で入れ放題のところで、定期的に入れるのがお勧めです。 

でも、面倒じゃありません?、タイヤの圧のチェックのために、わざわざ店に行くのも・・・・ 

タイヤのエア圧なんて、計測時、不慣れの人がゲージを抜き差しするだけで、タイヤによっては 0,1とか平気で抜けることもあります。  

スタンドでチェックして、下手な計測をされたら抜けてしまいます。

そして、そこに窒素がなければ空気を入れるしかなくなります。

窒素があったとしても、スタンドなら数千円はとられます。

通常、エア圧の測定は、タイヤが冷えてる状態がメーカー指定値です。

ですが、ほとんどの方は、出先でチェックすることが多いので、そこまで行くまでにエアの気圧はかわります。 マメに 冷えてる状態で、チェックしてる方は少ないと思います。 

エアのゲージによる誤差も、かなり出てきます。

結構、高額なプロ向きのゲージでも、新品で数台 比較すると、0,1とか平気で誤差があります。 高額なゲージでも、目安のひとつでしかありません。

きちんとした、データや数値を取りたいのであれば、同じ条件のもと、それなりのゲージで、毎回、同じものを使う必要があります。 しかし、一般の方がなかなか、そんな、面倒なこと出来ませんけどね・・・

ほとんどのガソリンスタンドの エアゲージは、アテになりません。 かなり高い確率で、くるっています。 ひどいところだと、走行に支障が出るほどの物も あります。

大手のディーラー工場のものや 修理工場も、結構 いい加減です。

高額なゲージだったからといって、ろくに点検もせず 表示される数値を信じてる店が多いです。 

窒素のことは、ネットなどで、調べてみてください。

理屈として、いいことを書いてあるのもあれば、体験としてそうでないものも多くあります。

所詮、その程度のものです。